TOEICの試験は2時間で、集中していればあっという間に過ぎてしまうものです。時間が足らずに最後の問題に取り掛かる暇もなかった、といった経験も珍しくありません。

 

800点以上を目指すにあたり、TOEICテストの時間配分を考慮することは必須です。

 

TOEICの構成を理解し、大体の時間配分を念頭に置き、時計を気にしながら取り掛かることで、今までせっかく勉強して培った英語力を発揮することができます。

逆に言うと、時間配分をミスると、これまでの英語学習の努力がパアになるという悲劇なんです( `ー´)ノ

本記事の内容

・800点取るためのTOEICの全体構成と時間配分

・与えられた時間内に読む=速く読むための勉強法

 

今回は、「TOEICテストの構成と、効率よく得点するための時間配分のコツ」をご紹介します。

3分ほどで読めます。

TOEICテストの全体の構成と時間配分

TOEIC全体の構成と時間配分はザックリこんな感じ。

 

リスニングセクション=約45分間、100問

リーディングセクション=約75分間、100問

  • 短文穴埋め問題 30問 (約12分)
  • 長文穴埋め問題 16問 (約8分)
  • 読解問題 54問 (約55分)

 

リスニングセクションは、当然のことながら口頭で読まれる文章を聞きながら回答をするため、それよりも早く解いて行くことはできません。したがって、リーディングの部分は75分内での勝負となります。

リーディングセクションにおける攻略のコツ

リーディングセクションに突入する前にまず一つ覚えておくと時間の節約になることは、パートごとの冒頭ディレクション(説明指示文)を読まないことです。

 

指示を読まないなんて危険では?と思われるかもしれませんが、基本的にはパート5から7まで全ては“穴が空いている部分に正しい答えであるものを選んでアンサーシートに答えを書きなさい”と繰り返されているだけです。

 

TOEICの公式参考書でサンプルテストや練習をこなして慣れてしまえばディレクションをいちいち読まずとも解いて行くことができますので、さらりと目を通す程度で問題ありません。

TOEIC リーディングセクションの構成、時間配分

パート5、短文穴埋め問題、30問

パート5の短文穴埋め問題は、知識として知っていればどんどん正しく答えて点数を稼げる部分。

知っている=1問を下手すれば10秒で解けて、点数を稼げます。

 

同時に、悩んで考えて見つめていても、知らなければどうしようも無いため、時間をかけるのが無駄な部分でもあります。

 

問題をパッと読み、すぐに答えがわからない場合は、潔く一つ答えを選んで塗りつぶし、次に進みましょう。1問につき、30秒以上悩んではいけません。

 

パート5全体で、12分程で終わるように気をつけて進みます。

パート6、長文穴埋め問題 16問

パート6は、中〜長分を読み、穴が空いている部分を4択から正しい答えを選ぶ問題です。

 

まずは文章をテンポよく読み進め、穴の部分に差し掛かるごとに、その空欄に当てはまるべき単語やフレーズを4つの選択肢の中から選びます。

 

パート5に比べれば、全体的な文章の内容や意図を大まかに掴むことによって穴埋めの答えを推測しやすいですが、時間が勝負ですので、こちらも1問に対して30秒以上悩む暇はありません。

 

パート5、6が終わった時点では、20分だけ経過しているのが理想です。

 

この後のパート7、一番問題が多いところで得点できるように十分時間を残しておきたいためです。

パート7、読解問題 54問

さてパート7、ついにやってきたという感じです。一番文章も長く、問題数のボリュームも最多の部分です。

 

パート5、6と理想に近い形で、リーディングセクションにかけられる75分のうち、まだ20分しか使っていない状態でパート7に取りかかれた場合は、あと55分をうまく使うことで時間切れ前にテストを完了することができます。

 

単純に計算して、目安として1分1問を解いていけば完了します。

 

パート5、6と異なり、文章中どこかに必ず答えが含まれているので、少し時間をかければ正答数を上げることができるのもパート7です。息切れしそうかもしれませんが、あと少し。頑張って集中していきましょう。

 

パート7を効率的に解いていくコツは、人それぞれでもありますが、まず初めに“この記事(文章)は何についての話なのか”を把握することです。少し気持ちが楽になります。

 

そして文章自体にひとまず目を通します。多少わからない単語があっても、理解できない文章があっても、大体文章が何を言っているのか理解する程度で読み進めます。そして設問を見ていきます。

 

設問は4択ですので、ざっくりと文章を読んだ状態でも答えることはできます。

 

ここで答えがわからなくなったら、文章に戻って答えを探します。初めから全て理解しようと思って文章をじっくり読んでしまうと、時間切れになってしまうからです。

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与えられた時間内に読む=速く読むには?

上記、効率よく時間配分を行うことを考えてきましたが、やはり長文を時間内に読むこと=速く読むことでもあります。読解のスピードを上げるためには、以下をお勧めします。

 

速読力アップの2つ

・語彙(単語、イディオム)の増強

・多様なジャンルの英文をたくさん読む

1つずつ解説していきます。

語彙(単語、イディオム)の増強

英文読解問題に取り組む際、当然ですが知らない単語や言い回しがあればあるだけ読むスピードは落ちてしまいます。

 

リーディングセクションに出てくる単語を頻繁に辞書で引いている状態なら、語彙を増やすように日々の学習で積み重ねていきましょう。

多様なジャンルの英文をたくさん読む

TOEICは、実用的な英語力を測るテストであるため、 時事問題やビジネスニュースなども含め、多様なジャンルの英文をできるだけ広範囲で、数多く読んでいくことをお勧めします。

 

例えば Japan Times Alphaは、週刊の英字新聞です。英字新聞の中でも、記事によって英語の難易度レベルが星の数で表示されているので、自分のレベルに合った記事を選ぶことができます。

 

新聞を読むのはエネルギーを使いますが、Japan Times Alphaはビジネスから国際問題まで様々なジャンルを網羅していますので興味が持てる記事を選んで読んでいくことができます。

 

ウェブサイトでも無料で5記事まで読むことができ、日本語訳もウェブで確認することができますので、英文を沢山読む訓練には最適です。

まとめ| 新TOEICテストの構成と時間配分

TOEICのリーディングセクションを時間切れせずに完了するためのポイントは、テストの構成を理解し、効率の良い時間配分を行うことです。

  • 各パートの冒頭ディレクションは読まずに時間を節約
  • パート5、パート6は一問30秒を目安にどんどん回答。
  • わからないものは潔く推測でマークする。
  • パート5、6が終わった時点で20分かかったかくらいが理想
  • パート7は全文はさらっと読み、わかる問題からマークしていく。
  • 必要に応じて文章に答えを探しに戻り、再度読む。
  • 速く読むには、語彙増強し、英文を大量に読む(→初心者向けのJapan Times Alpha)

以上をご参考にしていただき、次回のテストでは時間以内に全ての問題を回答していけるように頑張ってくださいね。時間配分に成功するだけで30~50点すぐに上がりますので( `ー´)ノ