読者の疑問
ワクワクして留学先に来たけど、どうも不安な気持ちが無くならない。
現地に友人もまだできず、ひたすら実家が恋しいとばかり考えてしまう。
勉強に集中したいのに、寂しい気持ちが強すぎて何も手につかない。
それはホームシックかもしれません。
知り合いの少ない新しい土地で、慣れない外国語を話すストレスも加わることから、留学生なら誰でも経験することです。
本記事の内容
・留学先でホームシックにかかりやすい人の特徴
・すぐに実践できる留学でのホームシックの具体的な乗り越え方 |
留学生として渡米し、現在では在米15年+の経験から自分のホームシック経験を踏まえてお伝えします。
3分ほどおつきあいくださいm(__)m
留学先でホームシックにかかる人の特徴
特徴1:気持ちを抱え込んでしまう性格
留学をすることは行動力とモチベーションを要します。留学をされているのは責任感の強い方がほとんどです。
そういった, 基本的にはあまり弱音を吐かないタイプの人がホームシックにかかると、その辛さを周囲の仲間や日本にいる家族とシェアすることが難しく感じられます。
結果的に、自分の感じている苦痛を抱え込み、どんどんとホームシックが悪化してしまうという悪循環になります。
特徴2:語学力が不足している
海外留学生のかかるホームシックは、通常の症状や状況に加えて言葉の壁が大きく関係してきます。
留学の初期は新しい国、まち、学校、生活に慣れるのに精一杯な上に、母国語でない(大抵の場合は、英語)言葉を使わなくてはいけないことによるストレスも多大です。
外国語を使って新しい文化に慣れるためのストレスに加えて、言葉の壁が存在する=社交サークルを広げるのも一苦労。
新たな土地で新しい友人やサポートシステムを築くにも、ある程度コミュニケーションが取れないと困難です。
日常生活のストレス+社交的繋がりの不足は、ホームシックになりやすくなる要素です。
特徴3:恋人が日本にいる
家族や友人もそうですが、恋人が海を越えた日本にいる場合は特にホームシックになりやすいと言えます。
恋愛関係を超遠距離で継続する為には精神的にも感情的にも大変な努力を要します。
留学を経て米国生活15年超の筆者は個人的に周囲でこのような状況を見てきましたが、遠距離恋愛には向き不向きがあり、気持ちだけでは続かない場合も多いという感想です。
留学生活を築くことと、パートナーとの関係を継続することのバランスを上手く取れれば、遠くからでも支えてもらうことができ、ホームシックにもなりづらいようです。
留学先でホームシックにかかったら?乗り越え方
乗り越え方1:ホームシックになった自分を責めない。
まず、ホームシックになってしまった自分を責めないことです。寂しい、住み慣れた土地や家が恋しいと思う気持ちは自然なものであり、抑えようとするのはあまり効果的ではありません。
“せっかく留学してきているのだからしっかりしないと”
“寂しがっている暇があれば英語を勉強しなさい”
といった風に、日本にいる家族にふっかけられたりするかもしれません。そんな時は、似たような状況にいる留学生の友人や、世話焼きな現地の友人に気持ちをシェアしてみましょう。
ただ聞いてもらうだけでも気持ちが楽になりますし、ハグをもらうのもとても効果的です。(欧米人はハグが人を元気にするのを知っているようです)
乗り越え方2:毎日外に出る予定を作る
ホームシック気味で気持ちが沈んでいる時は、ついつい部屋にこもりがち。Youtubeでひたすら日本語のコンテンツを見続けたりしたくなっても、出来るだけ毎日外に出るようにしましょう。
ポイントは、人とのコミュニケーションをとることと、自然に触れることです。
学校が休みでも、コーヒーショップで勉強をしたり、図書館に行ってクラスメートと一緒にグループプロジェクトについて話し合ったり、わざわざ映画館に行ってみたり。
最近は、自然に触れることがメンタル面にポジティブな影響を与えることも明らかになっています。森林浴という言葉が英語に訳され、Forest Bathing が注目を浴びたりもしています。
乗り越え方3:カウンセリングもオプションの一つ
私の留学経験がある米国の大学には必ずカウンセリングセンターがあり、学生は割と気軽に利用しています。
大学側も、留学生だけではなく、全ての学生のメンタル面のサポートをとても真剣に捉えています。ですので、誰かに話を聞いてもらいたいけれど、友人や知り合いには話しづらい、という場合はカウンセリングセンターを訪ねてみてください。
特に米国においては、最近はさらにカウンセリングに行くことに対する敷居が低くなってきていますのでご安心を。プライバシーを守られた安全な空間でプロに話を聞いてもらうことはとても効果的です。
まとめ|留学でのホームシック対処法
留学中にホームシックになることは極めて普通です。うまく乗り越えていく為には、気持ちをシェアできるサポートシステムがあることが本当に大事です。
そして自分をハッピーにしてくれる、好きなこと、趣味を忘れないこと。好きな映画、好きなアウトドアアクティビティ、好きな場所など、気持ちが沈んだときにツールとして使えるコーピングメカニズムを用意しておきましょう。
そして一番覚えていくべき大事なことは、“ホームシックは長くは続かないのだ”ということです。
留学という素晴らしい機会、ぜひ楽しんで有意義に過ごせますように。同時に、辛い時は弱音を吐いてもいいのです。寂しさや辛さで有意義に時間を使えない時は、勉強から一息抜いて、自分をケアしてあげましょう。