世界で活躍するインド人が増えてきたけど、
どうして母国語でもない英語があんなにすばらしいのかな?

子供たちの英語力も世界的に高いし。インド式の効果が高い勉強法が知りたい!

 

今回はこのような疑問にお答えします。

 

本記事の内容

・ネイティブじゃないのにインド人は英語が得意な理由

・参考にすべき♪ インド英語式の勉強法

 

最近何かと話題のインド人、海外企業の経営陣がインド人だとニュースが流れたり、その英語力には定評があります。なぜ、彼らは母国語ではない英語が得意なのでしょうか。

 

ここでは、インドにおける英語教育の背景や、インド式英語の勉強法を2年間インド英語に触れている筆者がお伝えします!

 

英語がもっとうまくなりたい、子どもに早期の英語教育を施したいと考えている方は、ぜひインド人の英語教育のメソッドを参考にしてみてくださいね。

 

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ネイティブじゃないのになぜインド人は英語が得意?インドの英語教育の背景

 

インド人は英語のネイティブスピーカーではありません。それにも関わらず、なぜインド人は英語が得意なのでしょうか。

まずは、日本では考えられないような、インドの驚くべき!?英語教育の背景をご紹介します。

英語が使えるかどうかが就職に大きく影響する

日本もそうですが、日本の比じゃありません。

 

インドの上流層は実はかなりの学歴社会で、学力の指標の1つとなる英語が話せるかどうかが就職に大きく影響します。そのため、英語教育は幼い頃から始まり、家の中の会話が全て英語だという家族も珍しくありません。

 

子どもをバイリンガルに育てるためには、家庭の中で英語を積極的に使用するのが最も効果的だからです。エリート校になると入学者の半数しか卒業できない、ということもあるくらいインド人は勉強に対してとてもシビアです。

 

また、上流層は物価の安いインドではなく給料の高い海外で働くことを目指しています。そのため、特に上流階級は英語への取り組みのモチベーションがとても高いのです。

インドの公用語ヒンディー語さえもインド人どうしで通じないことがある

インドでは、共通語であるヒンディー語さえインド人どうしで通じないことが多々あります。インドはとても広く、公用語に定められているだけでもなんと22言語も!ケララ州をはじめとするインド南部にはヒンディー語を話せない人がたくさんいます。

そんな、ヒンディー語でコミュニケーションがとれない時の次の手段となるのが英語です。インドという広大な国では、英語も国の共通語の役割を担っている、とても重要な存在となっています。

インド人は「自分は英語を話すことができる」という絶対的な自信を持っている

自分は話せる!という絶対的な?自信。

インド人はなぜ英語が得意なのか、それは本人が「自分は英語を話すことができる」という絶対的な自信を持っているからです。

日本人は「自分は英語を話せないので」と謙遜しがちですが、インド人はたとえ文法が間違っていても、単語を知らなくても「自分は英語のスピーカーだ」という確固たる態度がゆるぎません。

 

例えば、”I am interested in〜“という表現を”interested to〜“と言ってしまう人や、”look forward to”の後を進行形にせずに使っている人たちがたくさんいますが、彼らは「でも言いたいことは通じてるでしょ?」と開き直っています。その図太さは、日本人も見習うべきところがありますね。

インドの英語教育はなぜ効果的?インド英語式の勉強法

インドの英語教育はなぜ効果的なのでしょかう?

インド式教育メソッドもあるのですが、日本の英語教育とは取り組み方への違いが顕著だと個人的には感じています。

日本の英語教育の質は決して低くなく、十分な単語力・文法力を義務教育の中で身につけることができるのに、なぜ日本人には英語への苦手意識があるのでしょうか?

インド人の英語教育の方法をご紹介するので、さらに私たちの英語レベルを高めることに役立てましょう。

似た発音の単語、文型をまとめて覚える

インド人の英語教育の特徴として、「似た発音の単語をまとめて覚える」ということが挙げられます。

例えば、”cap”という単語から始まり、”tap”や”gap”と似た発音の単語をひとまとまりとして学習します。

 

その際、”c-a-p”や”t-a-p”と1つの文字ごとに発音しながら書き取るため、スペルと発音を結びつけることができ、パターン化して覚えやすいというメリットがあります。そのせいか、”Wednesday”の”d”まで発音してしまう人にもたまに遭遇しますが…。ただ、ひたすら書いて覚えるよりも暗記に効果的なのは間違いありません。

 

また、日本ではSVOの構造を時間をかけて覚えますが、インドは”sound”、”give”、”find”の文の形を覚えるだけです。そして、同じ文型をとる動詞をどんどん語彙として増やしていきます。

例えば、A sounds Bで「A はBのようだ」ですが、この”sound”を”look”や”seem”に置き換えながらパターンを身につけていくのです。なかなか合理的な学習法ですね。

発音にはこだわらない

基本、インド訛り全開です( `ー´)ノ

 

インド人は英語の発音にこだわりません。上流家庭の子どもで高い英語教育を受けていても、インド訛り全開で話しています。

「ネイティブを真似る必要はない」と割り切っており、「発音が下手だから…」と話すことを避けがちな日本人とは対極の姿勢です。

日本では、「ネイティブのように発音するため、単語どうしをつなげて読む」ことを推奨されがちですが、私の友達は「インド人は英単語を1つ1つはっきり発音するから、クリアできれい!」と主張しているくらいネイティブ発音へのこだわりがありません。

むしろ、ネイティブスピーカーの発音を聞き取れる人がインドにはほとんどおらず、イギリス人が”Do you speak English?”とインド人に言われている場面に遭遇したこともあるほど…。私たちは英語ネイティブではありませんが、そのかわり日本語という素敵な言語の話者です。

日本語訛りの英語でも、いいのではないのでしょうか?余談ですが、日本語訛りはインドで「聞き取りやすい!」とありがたがられます。

「単語力」が英語力ではない、と割り切っている

インド人は「単語力」がそれほど重要ではないと割り切っています。

 

「必要な単語は使ううちに身に付く」「いらない単語は覚えない」という徹底ぶりです。

また、「簡潔さ」を大切にするため回りくどい言い方を好みませんし、学校でも教えません。歩いていると人にぶつかりそうになった時、アメリカでは”Watch out where you’re going.”と言われましたが、一方インドでは、同じシチュエーションでも”Careful!”の一単語を投げかけられるだけです。

 

動詞さえも省略してしまうインド人…。しかし、必要な単語はしっかりと覚えるので、医療機関に行くと高度な専門用語が使われています。とにかく「実用主義」が徹底しているのです。

とにかく話す!普段から英語を生活の中で使用する

インド人は、とにかく普段から英語を話します。学校で英語を学んでいない人でも、英語教育をしっかりと受けている人でも、普段から臆することなく英語を話します。

 

家庭の教育方針である場合もありますが、「英語を話しているのがかっこいい」「英語は教養の証」と考える傾向にあるので、機会があれば英語を使おうとします。

 

また、人見知りをしない国民性もあり、外国人を見つけるとすぐに英語で話しかけます。この「話す」という行為が日本の英語教育に欠けている大きな要素です。「話す機会を設ける」「話すことを習慣づける」ということを、日本人である私たちも実践しなければいけませんね。

まとめ|英語力アップに効果抜群?インド人の英語教育の背景と勉強法

世界各地で大活躍するインド人。そのインド人の英語教育の背景には、

 

・英語が使えるかどうかが就職に大きく影響する

・インドの公用語ヒンディー語さえもインド人どうしで通じないことがある

・インド人は「自分は英語を話すことができる」という絶対的な自信を持っている

 

「英語ができないといけない」という状況と絶対的な自信が、インド人の英語力の秘訣なのです。

 

また、インド人の英語教育には

・似た発音の単語、文型をまとめて覚える

・発音にはこだわらない

・「単語力」が英語力ではない、と割り切っている

・とにかく話す!普段から英語を生活の中で使用する

 

という特徴があります。ネイティブへの憧れや劣等感を断ち切り、実用を徹底しているという点は私たちも見習うべき部分がありますね。ぜひ、インド英語のメソッドも生かしながらさらに英語力を高めてください。