留学の経験を就活で有効にアピールしたいですよね。
今では毎年10万人以上が日本から海外に留学している時代です。
そのため、留学経験自体は珍しいものではなくなってしまい、ただ留学経験を話すだけでは面接官に響きません。
本記事の内容
・留学経験を自己PRに入れるための5つの注意事項
・経験を話して行動力・適応力を効果的にアピール!実際の自己PR例 |
この記事では、せっかくの留学経験を就活で効果的に自己PRに生かすための注意事項5つと自己PRの具体例をお伝えします。実際に、筆者もアメリカでの1年半の留学経験を積極的にアピールして念願の広告会社から内定を獲得することができました。
就活を控えているなら、ぜひ参考にしてくださいね。
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留学経験を自己PRに入れるための5つの注意事項
それでは早速、留学経験を自己PRに入れる際に注意すべき5つのことを説明します。アピールの仕方を間違ってしまうと面接官にマイナスの印象を残してしまいかねません。
・注意① 語学力はアピールしない
・注意② 「コミュニケーション能力が高い」と言わない ・注意③ 「行動力」「適応力」はエピソードで伝える ・注意④ エピソードはユニークな方が強い ・注意⑤ 留学の目的・成果と企業の志望動機を関連づける |
自己PRを実際に面接で話す前に、一度以下の5つの注意事項を確認してみましょう。
注意事項1:語学力はアピールしない
厳しい現実ですが、留学に行っても語学力は最大のアピールになりません。
半年、1年留学に行ったの英語力で即ビジネス英語が可能だとは面接官も思っていないのが実情です。
もちろん英語力はスキルとして強みにはなりますが、語学力よりも行動力や適応力を自己PRでアピールする方が効果的です。
特に大企業のグローバル部門では帰国子女も多数受けていることがあるので、語学力をアピールしてしまうとどうしても帰国子女に比べ見劣りしてしまいますし、説得力にも欠けます。
そのため、語学力については「聞かれたら答える程度」にとどめておきましょう。
注意事項2:自分で「コミュニケーション能力が高い」と言わない
留学を通じて培った能力の1つがコミュニケーション能力なのは間違いありません。
就活生にありがちですが、自分で「コミュニケーション能力が高くなった」「私の強みは高いコミュニケーション能力」などとは決して言わないようにしましょう。
なぜなら、本当にコミュニケーションが上手な人は自分のことを「コミュニケーションが上手」だと決して口に出して言わないからです。
あなたのコミュニケーションが上手かどうかは、対峙している相手が決めることだと覚えておいてください。
自分で「コミュニケーション能力が高い」と言ってしまわず、面接官自ら「この人はkミュニケーションの取り方が上手だな」と思ってもらえるような話し方、エピソードの伝え方をすることが大切です。
注意事項3:「行動力」「適応力」はエピソードで伝える
注意事項2と重複しますが、アピールしたい能力をそのまま言葉にする必要はありません。留学によって磨かれた行動力や適応力は、実社会でも必須能力として大変重宝されます。
しかし、自分で「行動力がある人間で…」と言ってしまう必要はなく、あくまで「行動力がある」ということが伝わるエピドードを用いながら面接官に説明しましょう。
注意事項4:エピソードはユニークな方が強い
前述したように、留学経験者はいまや珍しい存在ではなくなっています。
面接官も面接を重ねると「また留学の話か」と思ってしまうのが正直なところ。
他の学生と差別化するために、「自分しか経験していないはず!」と自信を持って言うことができるような、とびきりユニークなエピソードを用意しておきましょう。
しかし、嘘をついたり内容を無理に盛ったりする必要はありません。
自分らしさが伝わるのが一番なので、真面目でコツコツ頑張る姿こそが自分だと思うのなら、しっかり勉強に取り組んだということを真摯にアピールしましょう。
ただ、就活の経験上インパクトを面接官に与えることができれば、1次・2次面接は簡単に通過することができます!
ユニークなエピソードがあればぜひ有効活用してください。
注意事項5:留学の目的・成果と企業の志望動機を関連づける
できる限り、留学の目的や成果を企業の志望動機を関連づけましょう。
実際、「なんとなく」「やりたいことがなかったから」「海外経験が欲しかったから」という理由で留学を決めたかもしれません。
しかし、無理やりでもいいので「将来、仕事で〜〜ということがしたかったから留学に行った」「結果〜が身につき、御社に役立つ」ということを言うことができるかどうか考えてみてください。
そうすることで面接官が「一貫性のある志を持っている」と思ってくれます。周りの就活生は、あなたが思っている以上に「なんとなく」面接を受けています。
そのため、一貫性をアピールすることができれば面接官に好印象を残せること間違いありません。
留学経験を話して行動力・適応力を効果的にアピール!実際の自己PR例
以上5つの注意事項を頭では理解しても、実際に自己PRの例を見てみないと想像がつきにくいですよね。
そこで、5つの注意事項を踏まえ、留学経験による行動力・適応力をアピールするための自己PR例を2つ紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
自己PR例1:留学先での適応力をアピール
まずは、適応力をアピールする自己PRを見てみましょう。
私は、自分の強みを生かして新しい環境に馴染むことが得意です。
留学先でバスケットボール部に入ったのですが、周りは高身長のアメリカ人ばかり、スラングが飛び交うような環境だったので誰にも相手にされませんでした。
しかし、「コツコツ努力する日本の国民性という強みを生かして自分のポジションを確立しよう」と心に決め、朝は誰よりも早くコートに行って掃除をし練習をする、夜もみんなが帰った後に自主練をする、という生活を続けていたところ「こんな真面目なヤツは見たことない」とチームメイトが気にかけてくれるようになりました。
結果、チームメイトとやりとりを通して英語でのコミュニケーションが上達し、プレーも向上したので留学が終わる頃には「キャプテン」と呼ばれるまでに至りました。
周りと自分との違いを把握して強みを発揮できるという点では、海外での業務がメインとなる御社の実務でも現地との信頼を築く上で役に立つと考えています。
自分の独自のやり方で目立ち、周りからの信頼を勝ち得たという具体的なエピソードによって「適応力がある」ということを訴えています。
また、最後に留学を志望企業へのアピールに繋げることが大切です!
自己PR例2:留学先での行動力をアピール
続いて、行動力をアピールする自己PR例です。
私は、一石二鳥の問題解決が得意です。
留学先では、ずっと打ち込んでいたストリートダンスのレベルの高さに圧倒されました。半年後にどうしても行きたいダンスの学校が見つかり、もとの語学学校からの転校を決めました。
しかし、ダンスの学校の学費は高すぎて予算を10万円超えてしまいました。就労もできなかったので、「どうせならダンスで挑戦しよう」と毎日100万人が利用する絶好のマーケットである地下鉄の駅でパフォーマンスをはじめました。
最初は無視されることが多かったのですが、甚平を着てみたり、日本の曲で踊ったりすることでチップを入れてもらえるようになり、結果2ヶ月かけ学費を調達しました。
そして、自分の宣伝も兼ねて地下鉄を選んだ結果、ダンスを見た人からショーやオーディションの出演依頼をもらい、まさに一石二鳥でした。
広告会社では柔軟な課題解決が求められます。私は、課題の解決にもう1つ利益をプラスして御社に貢献します。
実は、上記の例は筆者が就活中に用いたエピソードです。
行動力がある、と自分で言うのはナンセンスだと思っていたので、上記のように話していました。周りに同じ経験をした就活生がいなかったので、エピソードでとても目立つことができていた実感があります。
ただ、広告会社という比較的「なんでもあり」な業種を受けたので手応えがありましたが、メーカーなど堅めの業種だと敬遠されたかもしれません。
エピソードの選定は慎重に行いましょう!
留学経験を自己PRに生かす!5つの注意事項
せっかく留学をしたのだから、就活では強みとしてアピールしたいですよね。
効果的に人事の自分のことを印象づけるためには、以下の5つに注意しましょう。
・語学力はアピールしない
・自分で「コミュニケーション能力が高い」と言わないこと ・「行動力」「適応力」ということはエピソードで伝える ・エピソードはユニークな方が強い ・留学の目的・成果と企業の志望動機を関連づける |
これだけ意識することができれば、周りの就活生と差をつけることができることを約束します!
自分らしさを存分にエピソードに盛り込み、就活を成功させてくださいね。