「就職に有利になるはず」そう信じて留学に行った方も少なくないかもしれません。
近年では多くの企業がグローバル進出をしており、語学力があると優遇されることは間違いないでしょう。
就職面接を控えていると、「留学についてどんなことを聞かれるのだろう」「どんなエピソードを準備しておくべきかな」と気になることだと思います。
今回は、留学について就職面接で必ず聞かれる質問8選と留学経験を生かす自己アピールのコツについて紹介します。
著者も試行錯誤の中就職面接で留学をアピールし、志望の業界から内定をもらうことができました。
留学に関するエピソードを練る時にぜひ本文の内容を生かしてください。
就職面接で必ず聞かれる!?留学に関して準備しておきたい質問8選
さっそく、実際に就職面接でよく聞かれた質問8選を紹介します。
以下の8つの質問に準備しておけば、就職面接で困ることはないでしょう。
【理由・目的を問う質問】
- 留学した理由は何ですか
- 留学の目的は何でしたか
【苦労を問う質問】
- 留学中に苦労したことは何ですか
- 留学中に挫折したことはありますか
【将来を問う質問】
- 留学経験を今後どう生かしていきたいですか
【成果を問う質問】
- 留学では何を学びましたか
- 留学を経て結果として残したことはありますか
【着眼点を問う質問】
- 日本との違いで一番印象的だったことは何ですか。
それぞれの質問に対して答える際のポイントや、質問意図について以下で紹介します。
質問1:留学した理由は何ですか
最もよく聞かれる質問と言えるかもしれません。
留学の理由はしっかりと答えられるようにしておきましょう。
理由がこれといってない場合には、留学で学んだことや得た成果から逆算して考えることで説得力が増します。
質問2:留学の目的は何でしたか
「理由」と並んでよく聞かれるのが「目的」です。
理由と似ていますが、「どうなりたかったのか」というビジョンにより重きを置いて聞かれる質問です。
「留学でこの目的を達成したかった、なぜなら御社に入社するために必要な能力だと思ったから」
など、志望動機に結びつけることができれば最高の回答となるでしょう。
質問3:留学中に苦労したことは何ですか
苦労話は面接でよく聞かれますが、苦労話の方が「その人らしさ」が表れやすいからという理由があります。
留学で苦労しなかった人はいないでしょう。
せっかくなので、自分らしさを存分にアピールできるエピソードを探してみましょう。
面接官を笑わすことができたり、驚かせることができると印象に残りやすくなります。
質問4:留学中に挫折したことはありますか
苦労に並んで挫折経験もよく聞かれます。
「その人がどんなことでつまずきやすいのか」「その人はどう挫折を乗り越える人なのか」ということを面接官は知りたがります。
社会人としての仕事は挫折の連続だからです。
「挫折を経験しつつも、しっかりと乗り越えられる」強い精神力をアピールしましょう。
質問5:留学経験を今後どう生かしていきたいですか
留学経験を「うちの仕事でどう生かすことができるのか」という質問です。
志望企業の業務をしっかりと把握していないとうまく答えられないので、時間をかけて回答を用意しておいてください。
「留学の目的」「企業の志望動機」と一貫性を持たせることで、説得力が格段に上がります。
質問6:留学では何を学びましたか
留学での学びもよく聞かれます。
「文化の違い」「語学力」「コミュニケーション力」などさまざまな学びがあったことだと思います。
しかし、この3つの言葉は他の就活生が面接の中で既に何度も繰り返しています。
この3つの内容であっも、別の言葉を使って話すようにしてください。
質問7:留学を経て結果として残したことはありますか
留学の結果を尋ねることで、「目的は達成されたのか」「結果を意識しながら毎日を有意義に過ごせていたのか」と結果への意識を持っていたかどうかを確かめる質問です。
仕事へは結果への集中が重要です。
学生時代から結果への意識を持って行動できていたのかどうか、面接官は知ろうとしています。
数値として定量的に表すことができる結果があれば積極的に提示してみましょう。
質問8:日本との違いで一番印象的だったことは何ですか。
日本と留学先の違いを聞くことで、その人の着眼点を知ろうとしています。
アイデアが重視される企画職などを志望しているなら、ぜひこの質問でユニークな着眼点をアピールしておきましょう。
例えば、サービス業を志望するなら「日本のサービス業のレベルの高さに気付かされた」など、業界と関連のあることを話すのもプラス評価につながります。
留学経験を就職面接の自己アピールとして生かす4つのコツ
就職面接では自己アピールも大切です。
聞かれたこと以外でも、自己PRの時間で留学経験について話したいですよね。
著者が受けた面接の中で感じた自己アピールのコツは以下の4つです。
- 語学力はアピールしない
- 「英語を使う仕事がしたい」はNG
- 成功体験よりも失敗経験の方が受けがよい
- 留学先の時事については把握しておく
このコツを意識しておけば、他の就活生とは一線を画した自己アピールで目立つことができます。
語学力はアピールしない
留学を通じて流暢な英語を話すことができるようになったとアピールしたくなりますが、「語学力が高まった」ことはあえてアピールする必要はありません。
「留学を経てTOEICで満点を取れるようになった」「TOEFLで110点を超えた」など輝かしい成績があればアピールになるでしょう。
しかし、「留学に行って英語の実践力がついた」程度のアピールは他の大多数の留学経験者がしています。
また、語学力では帰国子女にはかないません。
アピールしても目立つことができないので、やめておいた方がよいと言えます。
「英語を使う仕事がしたい」はNG
「英語を使う仕事がしたい」という気持ちがあるかもしれませんが、言葉にする時には表現を工夫しましょう。
「英語を使う仕事がしたい」と言うと、その業種・会社へのこだわりがないように聞こえるからです。
実際に、集団面接で他の就活生がそう答えた時、面接官は
「うちじゃなくてもできるよ?英会話教室の講師の方が向いてるんじゃない」
といじわるな返答をしていました。
英語へのこだわりよりも、志望企業の熱意をアピールする方が効果的です。
成功体験よりも失敗経験の方が受けがよい
留学のエピソードで面接官に受けがよいのは、成功体験よりも失敗経験です。
上記で紹介したように失敗経験について積極的に聞かれることもあるので、失敗談に力を入れておきましょう。
成功体験は他の就活生が話尽くし、面接官も就活生の自慢に疲れていることが多々あります。
そんな中で失敗体験を話して面接官の笑いを誘い、かつしっかりと自己アピールにもつなげることができれば、印象に強く残る就活生となることができるでしょう。
留学先の時事については把握しておく
自己アピールとは少し逸れますが、自己アピールに説得力を持たせるために留学先の時事についても把握しておきましょう。
面接官の中には、留学先の国の時事問題に対する意見を求めてくることがあります。
しっかりと答えられないと、せっかく留学の成果をアピールしても
「留学先のことを何も知らないのに、成果も本当か疑わしいな」
と思われてしまうかもしれません。
逆を言うと、時事問題でしっかりと答えられると「しっかり勉強してきた人」という印象を残すことができるでしょう。
就職面接で留学について聞かれる質問8選と自己アピールの4つのコツ
就職面接で押さえておきたい質問8選は以下の通りです。
【理由・目的を問う質問】
- 留学した理由は何ですか
- 留学の目的は何でしたか
【苦労を問う質問】
- 留学中に苦労したことは何ですか
- 留学中に挫折したことはありますか
【将来を問う質問】
- 留学経験を今後どう生かしていきたいですか
【成果を問う質問】
- 留学では何を学びましたか
- 留学を経て結果として残したことはありますか
【着眼点を問う質問】
- 日本との違いで一番印象的だったことは何ですか。
それぞれに対して自分らしい言葉で答えられるようにしておきましょう。
また、自己アピールとしても以下の4つを意識してください。
- 語学力はアピールしない
- 「英語を使う仕事がしたい」はNG
- 成功体験よりも失敗経験の方が受けがよい
- 留学先の時事については把握しておく
今では留学経験者が決して少なくありません。
「他の就活生に差をつけるにはどうすればいいのか」を意識しながら対策を練ってみてください。